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ライダーカップ|Ryder Cup

ライダーカップライダーカップは ゴルフの米・欧チーム対抗戦で、2年に 1度行われるが、アメリカ、ヨーロッパでの盛り上がりは メジャー大会のそれを上回るものである。各チームは それぞれ 12人の代表選手とキャプテン、副キャプテンなどからなり、3日間にわたって以下のようなスケジュールで マッチ・プレーのゲームを行い 総合得点で勝敗を競うものだ。その歴史は 1927年に行われた 米・英国と二国間のチーム対抗戦にまで遡るが その後 英国にアイルランドが加わり、さらに、それが 1979年大会から米国・欧州というフォーマットになって 現在に至り 2021年の第 43 回大会が 9月の最終週の週末にかけて行われた。» Ryder Cup 公式サイト|下表:FS = フォーサム、FB = フォーボール、S = 個人戦、即ち、ゲーム形式
1日目 2日目 3日目 総合
得点
午前 午後 午前 午後 午前 午後
4 FS 4 FB 4 FS 4 FB 12 S 28点
(注)1日、2日目の午前・午後のゲームの種類が逆になることも

ダブルスのマッチ・プレーに馴染みのない人のために簡単に説明すると フォーサム|Foursome は オルタネート・ショット・フォーマットとも呼ばれ 2人の選手が 1つのボールを交互に打つ形式で プレーするもので、4人でもボールはコース上に 2つしかないゲーム形式である。通常のゲームの約半分しかボールを打たないので、一般には あまりやられることがないゲーム形式だが、ライダーカップでは チーム戦の半分が その形式で行われる。一方、フォーボール|Fourball は それぞれのチームのベスト・ボールを選んでマッチ・プレーを行うゲーム形式である。» 参考

ゲーム形式に関係なく、18ホールのマッチ・プレーの戦いで 勝ったチームが 1ポイントを獲得し、タイの場合は 0.5ポイントを分け合う。最終日に 個人戦 12試合 (12 ポイント) が行われ、三日間で 合計 28ポイントを取り合うことになるから、14.5ポイント以上を取ったチームが勝つルールである。ただし、同点の場合は 前回の勝者がカップをキープし、勝者となる。なお、2020年に行われる予定だった この大会は 新型コロナ・パンデミックのために 2021年大会となった。会場となったのは アメリカ・ウィスコンシン州のミシガン湖の辺りにあるコースの ウィスリング・ストレイツ|Whistling Straits である。

このライダーカップの代表は ツアーの成績をベースにしたポイント制で 9人の選手が選ばれ、加えて、キャプテンが 別途 3人の選手を任意に選出し、12人のチームが構成される。(かつては、10人 + 2人だった。)ライダーカップの代表に選ばれることを目標にプレーをしているプロも少なくないくらい この代表に選ばれることは ゴルファーにとって大変名誉なことである。

かつては アメリカ対イギリスの対戦で、アメリカが圧倒的な強さを見せていたが、1979年以降、アメリカ対ヨーロッパという形式になり その後 1999年大会までは 勝率が均衡したが、最近では ヨーロッパの勝率が勝るようになっている。出場選手の世界ランキングで見れば アメリカにより上位の選手が揃っていることが多いにも拘らず 過去 30年で見ても アメリカが勝ったのは 1991、1993、1999、2008、2016年大会の 5回だけであった。つまり、5/15 と言う勝率だったが コロナで 1年延期されて行われた 2021年大会は 世界ランキングで 圧倒的に上位を占める選手の多いアメリカチームが勝利し 面目を保った。以下は そのアメリカチームが勝った 2021年大会のマッチの様子である。

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