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2020年 PGA|コロナの影響

アメリカ PGA は WHO(世界保健機関)が 2020年 3月 11日にコロナウイルス (Covid-19) 感染症のパンデミック(世界的大流行)を公式に宣言した週に予定されていたプレーヤーズ選手権 (The Players Championship) をキャンセル、そして、マスターズを含む 4、5、6月の大会をすべてキャンセル、または、延期した。その後、7月に入ると無観客で競技を再開させ、8月 6-9日には 5月に予定されていた全米プロゴルフ選手権 (PGA Championship) を無観客で開催した。サンフランシスコの TPC ハーディング パーク (Harding Park) で行われたこの大会は プロに転向して間もない 23歳の日系4世のコリン・モリカワが優勝した。

一方、2020年 8月の時点でも アメリカでの感染拡大は 深刻な状況にあるので 今後の大会が予定通りに開催される保証はないが、PGA は 2020-2021年のシーズンの大会として 以下のスケジュールで メジャートーナメントを 2020年の内に実施すると発表している。

 • 9月 17 〜 20日:全米オープン (Winged Foot GC)
 • 11月 12 〜 15日:マスターズ

ただ、アメリカでの感染拡大は 前述のように深刻である。感染者数は 3月後半からニューヨークなどを中心に一気に伸び、全米では 1日の感染者数が 2 〜 3万人台の日が続き、累積の感染者数は 世界で最も多い国になってしまった。夏に入り ニューヨークでの感染は 大分改善されたものの その他の全米各地に広がり 6月後半からは 全米の 1日の感染者数は 5 〜 7万人台(日本のほぼ 3倍の人口で 50倍の新規感染者)の日が続いている。特に、フロリダなど南部、テキサス、アリゾナなどの南西部、そして、カリフォルニアの感染が深刻になっている。下のグラフは アメリカの 1日ごとの感染者数の推移である。

US Covid 19 Stats

コロナ地図
アメリカの感染者数は 8月に入り 累計 500万人、死者数も 16万人を超え、1日の死者数も 1000人を超える日が多くなっている。右のグラフは 州別に見た感染の広がり(8/10 の過去 2週間)を示したものである。ニューヨークでの感染が減少し、南部、南西部、カリフォルニアでの感染拡大が見て取れる。今後、感染が 8月の水準を大きく上回らない限り 2020年内に予定されている大会がキャンセルされるとは思われないが、観客を入れての大会が何時から再開されるのかは 全く不透明だ。

メジャー選手権 即ち 世界四大大会は 毎年 4、6、7、8月に行われていたが 2019年からは 全米プロゴルフ選手権が 8月ではなく 5月に行われることになったため 7月の全英が シーズン最後のメジャーになるはずだった。しかし、それが 7月には 実施できなかったので このままの予定通り大会が実施されても 2019-2020年シーズンのメージャーは 全米プロだけが実施されることになる。一方、前述の全米オープンとマスターズが 2020年に行われると 2021年には また 全米オープンとマスターズが 例年のタイミングで行われる可能性が高いから ゴルフのメジャーの歴史においても、前例のない、極めて異例な変則スケジュールで大会が行われることになる。

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