ルールとマナー|ゴルフ入門
このページのコンテンツ |
• はじめに |
• ゴルフルールは 複雑 |
• ルールの覚え方 |
• ゴルフのマナー |
♦ ゴルフルールは 複雑
ゴルフのルールは より分かり易く 親しみやすいものにすることを目的に 2019年に大幅な改訂がなされ ルールが簡潔化された。とは言え、そのルールは 他のどのスポーツのルールより複雑である。色々なことが起こり得るゴルフ場でプレーをするからだが、その結果、ゴルフでは 様々な種類のルールがある。例えば、ボールがなくなったり 物理的に打てない状況に陥った時に必要な救済に対して 細かくルールが定められている。あるいは 禁じられている行為に対しては ペナルティー(罰則 )が科せられるが、その罰則が科せられる行為は 実に 多種多様で 多岐にわたる。最初は 細かなルールまで 全てを熟知する必要はないが ゴルフ場でプレーをするには 基本的なルールの知識を身に付ける必要がある。
その規則の種類は 大きく分ければ (1) ゲームの基本に係わるルール、(2) 禁止行為を定めるルール、(3) 救済に係わるルール、(4) ゴルフ用具に係わるルール、(5) 特殊な条件を定めるルール と言うことになる。そんな複雑なルールだが まずは 基本的なプレーに係わるルールを学び、日々プレーをする中で 競技でプレーすることを想定し その知識を徐々に増やしていく。そんな形で 出来る限り正確に 広範囲にわたるルールを確り学んで欲しい。
♦ ルールの覚え方
ゴルフを学ぶには ある程度 ゴルフ用語を学ぶ必要があるが ゴルフルールを理解するには 規則に係わる用語を学ぶ必要がある。実際に ルールブックでは「定義」というセクションを設け、そこに必要な用語の定義を明確に行っており それらの言葉の意味がプレーに係わるルールの解釈に微妙に影響を与えることがある。そうしたことまで細かに覚える必要はないが ゴルフルールの条文や解釈は そうした考え方に基づいていることは 覚えておこう。
プレーに係わるルールは ゴルフルールの根幹になる部分で 規則 1 〜 規則 24 まで 24 のセクションに分けて (旧ルールでは 34) 纏められている。その詳細は JGA の規則とルール の該当するセクションに記載されているが その中から 初心者が まずは覚えたいルールを幾つか紹介しておくので これらの重要度の高いものから覚え 事あるごとに 他のルールを覚えていくようにすれば良いだろう。
まず 覚えるべきルールは ラウンド中に遭遇することの多い OB のショット、ロストボール、ペナルティーエリア (旧称 ウォーターハザード)、茂みの中などでプレーが出来ないような場合、つまり、アンプレヤブルの球(俗称 アンプレ)などの処理、また、救済によってボールをドロップする時のルール(ボールのドロップの仕方) そして グリーン上で守るべきルールなどである。
誰でも参加できるようなコンペでは OB やロストボールは 前進 2 打罰という ローカルルールが一般的で(詳細後述)なくなったか OB したと思われる地点に最も近いフェアウェイにボールをドロップ もしくは OB用の特設ティーからプレーを続行するというルールが採用されていることが多い。正式には 1 打罰で 打ち直しとなるが それを ストロークと距離に基づく処置 と言う。また、打ち易いライになるように球を 6 インチ以内の範囲でリプレースしてプレーすることを許すルール 即ち プリファードライ (preferred lies) で プレーをするようなこともある。
ペナルティーエリアに入ったボール、アンプレのボールは 1打罰で救済を受ける。ペナルティー後の処理の仕方には 幾つかの選択肢があることが多いが そのような状況で 自分にとって最も有利な処理をするためには ルールのそうした部分まで学ぶ必要がある。但し、そこまで知らない場合には 他のプレーヤーにそうしたルールの詳細を質問をすることはできるので ゴルフを始めたばかりの時は 同伴競技者に(必ずしも、正しいゴルフの知識があるとは限らないが)教えてもらいながらプレーをすれば良いだろう。また、ペナルティーの科されない救済処置(修理地やテンポラリーウォーターなど)についても 正しい知識を持って対処する必要がある。他にも 色々なルールがあるが これだけは知っておいて欲しい と言うルールを 初心者のゴルフルール・マナー教室 に纏めてあるので ルールとマナーに自信のない人や これから ゴルフを始めようという人はそれを 確り勉強してから コースに出て欲しい。
♦ ゴルフのマナー
マナーとは ご存知のように 行儀・作法の事で それは 人間が気持ち良く時間を過ごすために生まれた知恵である。細々としたゴルフ特有のマナーを丸覚えしようとする前に まず忘れないで欲しいことは そのマナーが世の中に存在する理由である。つまり、ゴルフのマナーは「皆が気持ち良く 真剣に ゴルフをするために考え出された行儀・作法」なのだと言う大前提である。一緒にゴルフをする人のプレーや気持ちに配慮するのは 勿論のこと、ゴルフ場に居合わせる他のゴルファーの気持ちにも配慮する心構えでゴルフをする。その心がなければ ゴルフのマナーの知識だけ持っていても マナーが身に付いているとは 言えない。ゴルフの経験が浅く そのマナーの知識が不十分であっても 正しい心構えでゴルフをすれば 多少のマナー違反をしてしまっても 人を不愉快にさせることは 最小限になるはず。ゴルフに限ったことではないが この世の中にマナーと言うものがある理由を この機会に良く考え、そんなマナーの本質をまずは学んで欲しい。
そんなゴルフのマナーについては 右の例のように そのことだけのための書籍も市販されている。当然ながら、他のゴルファーのプレーに影響を与えるような行為は避けなければならない訳だが、例えば、他のプレーヤーがショットやパットをしようとしている時に音や声を出したり、その視野の中に入り動いたりする行為はマナー違反である。また、グリーン上の行動で特に大切なのは 他のプレーヤーのラインの上を歩かないこと。一方、ティーグラウンドでは 誰がオナー(最初に打つ人)なのか、そして打つ順番を無視しないよう配慮すること。また、ボールを打とうとしている人のそばやラインには 立たないようにすることなども 守るべき大切なマナーである。ゴルフのことを全く知らない人は 驚くかも知れないが、実は どんなゴルフ場にも 最低限の服装に係わるルールが定められており、中には 大変厳しいルールを定めているクラブ(ゴルフ場)もある。そうしたルールを ドレスコード (Dress Code) と言うが 殆どのゴルフ場に ジーンズや短いショーツ、ティーシャツ、サンダル履きを禁止するドレスコードがある。
さらに、プレーファーストも大切なマナーの一つである。お互いにスムースにプレイ出来るよう、素振りに時間をかけたり、ボールがすぐに打てるような準備を怠るなどは避け、いつも無駄のないプレーを心掛けるようにしよう。セカンドショット以降は ピンに対して遠いプレーヤーから打つものだが、ほぼ同じ距離に他のプレーヤーがいる時などは、相手を無視して打たずに、様子を見ながら同時にショットをすることがないよう配慮しよう。また、ボールがなくならないよう、助け合うこともマナーの一つと言えるだろう。どんな場合も、他のプレーヤーが気持ちよくプレーできるように配慮することがマナーの基本で 他のプレーヤーのショットの批評のようなコメントをするのは 厳禁である。
グリーン上では グリーンを傷つけないように歩き、ボールが落ちた時に出来る凹みを直すこと、また、道具を無造作にグリーン上に置かないこと。そして、常に、一緒にプレーをしている人に気を配ることなども忘れずに。また、ディボットを埋めたり、その他 コースの保護に対する配慮も大切なマナーである。以上、覚えておいて欲しいことは まだまだ沢山あるが ここでのマナーに関する説明は このくらいにしておこう。時間があれば、マナーについての更なる説明を ゴルフのマナー、エチケットの基礎知識で チェックして下さい。